住宅メーカーや建築家の家が建てば建つほど、旧市街の隠れた魅力がどんどん消えていく。
家と家の接し方、路地と家の通り方、たくさん。
路地沿いの家の表情が変わるだけで、その路地の魅力が半減してしまうことがある。
建築と町は相互に補完し合ってよりよいものとなっていくはずなのに、
建築家は自分の家の概観や日照、静かさにしか興味がないようなのです。
町の中で、みんなが好き勝手に建物を建ててしまったら、
町に住む意味っていうのがなくなってしまうかもしれない。
せっかくたくさんの人が集まるのが町なのだから、
それぞれが少しずつ遠慮をし合えば、
郊外では叶わないもっと魅力的な町の魅力が生まれくるんじゃ。
「腹八分目」って言葉は、謙虚な日本人の心を表していると思う。
建築士免許っていうのは、都市に住む楽しみを奪う免許じゃあいけない。