<   2006年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧
今年最後に思うこと。
こんにちは。「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」のワタナベです。
もうすぐ今年が終わります。皆さんにとって2006年はどんな年だったでしょうか。僕にとって2006年は「出会い」の年でした。旧鹿沼宿の町並み研究を始めたことで、鹿沼のたくさんの方と出会い、話し、想いを共感できた年でした。またその出会いから、さらに出会いの輪が広がり、他地域の方々とお知り合いになることができました。
そして一番大きな出会いは「鹿沼との出会い」だったと思います。4年前までは何気なく生活を送った鹿沼でしたが、今年一年で鹿沼への見方・考え方が一変しました。
それは、4年間横浜の大学に通い、建築やまちづくりについて学んだ、つまり外から鹿沼を見つめ直したことで、鹿沼の性格やその良さを実感することができました。今年はその実感が非常に大きかったです。
今日、ワタナベの心に強く残った言葉があります。ワタナベのよく聴くバンド、THE BACK HORNのギタリストが綴った言葉です。

「駅のホームに白いハトが迷い込んできて、誰かの残飯をあさっていたよ。
確かに今日はいい天気で、もう少しで今年も終わるけど、
本当は何も終わらせていないままだ」

町は次々に更新され、目まぐるしく景色が変わっていきます。高層マンションが建つことが発展でしょうか?イルミネーションで通りが飾られることが発展でしょうか?鹿沼の過去からの伝統の系譜をもう一回じっくり読み返して、続きから始めてみようよ。ワタナベは鹿沼がやり残した夢の続きをしたいだけです。
皆さん、良いお年を。そしてまた来年もその笑顔に会えることを楽しみにしています。

d0098275_22274854.jpg
by nabe_tk | 2006-12-30 22:31
古いものと新しいもの、使える物と使えないもの。
こんばんは。今年の5月から取り組み始めた卒業論文の提出が終わった「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」のワタナベです。もちろん鹿沼の町並み・建築について書いてきた訳ですが、まとまりも結論も、まだまだ修行不足です。情けないです。こんな自分に何ができるのか。それは「再チャレンジ」だけでしょうな。やるしかない。総理もそう言っています(でも古いですよね、この言葉)。
そんな力不足の僕に、周りの先輩はたくさんのことを教えてくれます。幸運なことにワタナベの周りには各分野のスペシャリストの方が多くいて下さっています。建築のプロ、まちづくりのプロ、コンピュータのプロ、絵のプロ、皆さん「デザインのプロ」であり「人生のプロ」でもあります。今日はそんな方々から授かったお言葉について書きたいと思います。

「新しくて使えるものと新しくて使えないもの。古くて使えるものと古くて使えないもの。
この4つに順位を付けるとするなら?」

ここで言う「使える」とは、“use”ではなくて“useful”に近い意味合いです。単に「使える」のではなく、「役に立つ」という感じでしょうか。これは鹿沼の隣町、旧今市市(現・日光市)でお会いした、建築・まちづくりの専門家の方から問われた言葉です。
ワタナベのその時の答えは以下です。

1.古くて使えるもの
2.新しくて使えるもの
3.古くて使えないもの
4.新しくて使えないもの

「使えないもの」は論外なので、「使えるもの」が上位にきて当然だろうと思いました。
でもその方の答えは、以下でした。

1.古くて使えるもの
2.古くて使えないもの
3.新しくて使えるもの
4.新しくて使えないもの

ワタナベ答案の2位と3位が入れ替わりました。「新しくて使えるもの」より「古くて使えないもの」の方が優れているというのです。これはですね、今でも考えるのですが「これだ!」という答えが見つかりません。これからの勉強の中で見つけていくしかなさそうです。
皆さんはどう思います?

d0098275_2364183.jpg

冬至とかぬま。
by nabe_tk | 2006-12-25 23:10
21年目で気付いたこと。
こんにちは。「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」のワタナベです。
最近、横浜でも寒さが強くなってきましたが、鹿沼ではどうでしょうか。カラッした日に見える古賀志山は今日も鹿沼を見守っているんだろうと思います。
ところで鹿沼ぶっつけ秋祭りに参加して早2ヶ月。21年を生きてきて、初めて「若衆」として祭りに参加し、“内側”から鹿沼の伝統を感じることができた日。何もかもが初めてで、戸惑い、戸惑い、戸惑い・・・。屋台のひき方、それぞれの役割と関係、規則、スケジュール、お囃子、提灯への火付け、ぶっつけ、たくさんの引き継がれた伝統がありました。
対して、現代ならではの部分も多く見られました。屋台に乗る金髪若者、シャレた新しい通り沿いの建物、屋台パレード、統制されたぶっつけ、流れ込んだ新しい要素が見られました。
今までだって、きっとそうやって祭りは変わってきたんだと思う。賛否両論ありながら変わってきたんだと思います。でもなんでなのかな、悲しい気持ちもありました。仕方がないと思いながらも切ない気持ちが。
きっと今までは変わりながらも、今宮礼祭は鹿沼の今宮礼祭だったのだと思います。変わりながらも鹿沼の中で鹿沼らしく、鹿沼のことを忘れない鹿沼の祭りだった。そして参加者、町並み、いろいろなことが一緒に同じ場所で変わっていたのだと思う。(言葉にするのは難しいな、これは)
今はどうなのだろうか。楽しく騒ぐことも大切だけど、観光客が喜ぶことも大切だけど、危険が少ないのも大切だけど、何かを忘れているような気がする。ちゃんと鹿沼を見つめて、鹿沼の伝統を見つめていれば、こういう形にはならなかったんじゃないかなと。それぞれがバラバラの方向を見てしまっているのだと思う。
ワタナベが参加させて頂いた町内は、とっても温かく、昔ながらの仕来りの息づく素敵な“チーム”でした。本当に楽しかった。みんなが同じ方向を見て同じ理想に向かっている気がしました。普段は近所のオッチャンなんだろうなぁと思える人も、本番となると目がキリッとして男前になる。そしてとっても楽しそう。
やっぱり鹿沼には他に誇れる歴史がありました。そしてそれが今でも生きている。これを大切にしないで、どうして鹿沼の豊かさを語れるのかなって感じた祭りでした。
この鹿沼の秋祭りが「今と昔を繋ぐ素敵な行事」となることを想いながら、活動は続いていきます。

d0098275_21343248.jpg
by nabe_tk | 2006-12-17 21:35
活動の発端といえば。
こんにちは。今日は大学に缶詰状態で卒論の追い込みです。そう、『旧鹿沼宿の町並み調査研究』です。「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」に取り組むきっかけになったのも、この卒論を始めたことがきっかけにあります。今日は、なぜに私ワタナベが歴史的建造物に目覚めたのかを書きましょうか。
そもそも「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」とは、栃木県鹿沼市の旧市街地に残る歴史的な建造物(この活動では戦前のものと定義)を大切な資産の一つと捉えて、まちづくりに活かしていきましょう、というのがスタンスにあります。
もちろん、「古いものは大切だ」とか「歴史を活かしましょう」といくら唱えてもダメで、それを論理的に立証させて示さなきゃいけない。鹿沼旧市街の歴史的な建造物はこんな風に重要で、残すことにこういう意味があります。なのでそれを活かしてまちづくりをしませんか、と。そうすればこんなメリットがあって、私たちの生活はこういう風に豊かになりますよ、という具合にです。
それを示そうと試みているのが、今の卒論です。この卒論、もしくは来年度進む大学院での修論で、「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」で訴えていることの学術的な裏付けを取って、活動の意義というか、「歴史的建造物を活かしましょう」ということの説得力を高めたいんです。
じゃあ、そもそもなんで歴史的な建造物に興味を持ったのか。そのきっかけは大学3年秋の設計の授業でした。
神奈川県浦賀市の旧造船所のドッグの活用案を示す課題でした。ワタナベはその巨大空間と豊富な自然環境を取り込む図書館に改修する案を示したのですが、一人の先生に「なんで図書館なの?図書館でなきゃいけないの?」とつっこまれました。その場で「図書館でなきゃいけない」理由も出てこなく、黙ってしまったのですが・・・。
結局、僕がそのとき何を感じたかっていうと、建築計画でもまちづくりでも何でもそうだけれど、その場所でしかできないことをやらなきゃツマラナイということを学んだんです。
そのことが悔しくて悔しくて。じゃあ卒論ではまず自分の生まれ育った場所と向き合って、とことんその「場所」を知ろう。その場所が重ねてきた歴史の重層は世界でたった一つだし、それと向き合えば、自然とその場所でしかできないことが見えてくるんじゃないのかなと考えたんです。この考え方でいけば、浦賀ドッグも図書館でなく、他のプランが示せていたのだと思います。
そんな背景で卒論に取り組んでいる訳ですが、提出まであと2週間。鹿沼と向き合い、時に笑い、時に泣き、毎日勉強することばっかりです。先は険しそうです。

d0098275_2139688.jpg
先日の実測調査での一枚。
この鬼瓦一つからも、職人さんの想いや、住まい手の願いが感じ取れるような気がしてます。
by NABE_TK | 2006-12-06 21:41
始めてみよう、かぬま通信。
こんにちは。「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」代表のワタナベです。
この活動を始めて早7ヶ月、鹿沼をはじめ県外の方々と知り合うことができ、また支えられて今に至ります。感謝です。
さて、今回「かぬま通信」なるブログを立ち上げる運びとになりました。
活動ホームページを開設して2ヶ月。その中で感じたことは「来て下さった方々と少しでもコミュニケーションをとりたいな」という思い。一方通行じゃつまらない。ということで「かぬま通信」。(でも“通信”って一方通行じゃ?ま、そこはおいといて)
そして、「かぬま通信」ではホームページと違って、わたくしワタナベが日常の出来事を通して鹿沼のまちづくりについて感じたこと、考えたことを綴りたいと思います。そう、もう少し私的なことをお届けしたいなと。そんなわけで「かぬま通信」です。
もちろん、ブログですので来てくださった皆様、コメントをお待ちしてます。「それは違うだろ」「そうだそうだ、そのとおり」なんでも結構です。足跡を残して頂ければと。
これからも「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」は、たくさんの方を巻き込み、たくさんの想いを吸い込み、大きな流れをつくりながら、歴史ある鹿沼(鹿沼にしかできないまちづくり)を目指した活動をしていきたいと思います。
それでは「かぬま通信」、はじまりはじまり。

d0098275_2247622.jpg
by NABE_TK | 2006-12-01 22:42