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川越。
こんにちは。「鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」のワタナベです。
半月程前になりますが、埼玉県の川越に行ってきました。蔵造りの町並みで有名な川越。明治期の大火後に建てられた蔵造りの建造物が、約300mの通り沿いに並びます。蔵造りについては正直、圧巻。町並みが連続していることは、歴史ある町並みとしてはとても重要のようです。電柱は地中化されており、とてもスッキリ。
ただ、その非日常的光景に、「リアル」さが欠けます。どこか、時代劇のセットのような気がしないでもない。レトロタウン、とも言える。「観光」について言えば、それも重要かもしれない。
鹿沼では、もっとリアルなまちづくりがしたい。もっと人間臭いというか、汗臭いというか。レトロタウンにはしたくない。古いものと新しいものが、上手く共生した町にしたいです。昔を「再現」するんじゃなく、これからを「創造」したいです。

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旧鹿沼宿O邸石蔵
by nabe_tk | 2007-02-20 00:27
建築家協会、保存大会。
こんにちは。「旧鹿沼宿歴史を活かしたまちづくり計画」のワタナベです。
昨日と今日の2日間にわたり、東京大学にて行なわれた「日本建築家協会、保存問題東京大会」にお手伝いとして参加してきました。建築家、ジャーナリスト、編集者、建築専門家もそうじゃない人も一同に介し、建築物の保存問題について考える大会です。
大会を終えて感じたことは、「“建築物の保存”は決して“後ろ向き”な考えではない」ということ。参加者の誰もが、「単に古いものが好きで、それを守りたい」のではなく、「可能性や魅力を感じているその対象が、偶然古いもの」だったりするのでは。なぜ、まだまだ使える建物を捨てて、新しく建てようとするのか、そういう仕組みになっているのか、真剣に考えました。
とにもかくにも、やはり地元の専門家、つまり建築家の役割は大きそうです。地域住民の「熱」も重要ですが、その建築物の可能性を周囲に信用させるかは、やはり専門家の力が大きい。
「美しい国、日本。」・・・美しいってなんだ??
路地を解体し、古い建物はゴミにして、道を広げ、都市の密度を下げていく。これまでの人と人の関わり方は消え、隣のお家は何人家族??ってな具合。防災だぁ、安全だぁ、なんて言ってますが、緊急時に近所に誰が何人住んでるとか、あの家はおばあちゃんの一人暮らしだから、大丈夫かしら??とか、それを把握できるような、密度の高い暮らし方を考えなきゃ意味がないです。城壁みたいな家に住んで、外ではヘッドフォンをして歩く、そんな「内な生活」してて良い訳がない。
鹿沼における話ですが、いくら「建築的には価値のない建物で、残す必要はない」ものでも、地域住民の生活の中に息づき、脳に焼き付いていることには間違いがない。そのなかでゆっくり育まれたものは、大切な財産なんです。そんな人間生活の根源、「衣食住」の「住」を、急激な勢いで解体していく今です。それで本当にいいのですか。「豊さ」ってなんですか。「美しい」ってなんですか。こぎれいな家に住んで、プライバシーが守られて、道が広くて、それが豊さですか。学生の小さい頭がいろいろ考えています。

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Photo by nakano dsgn
by nabe_tk | 2007-02-18 21:39
南摩ダム計画地。
こんにちは。歴史を活かしたまちづくり計画の更新は、もうしばらくお待ちください。
先日、南摩地区のダム計画地に行ってきました。もう在住者は退去済みで、一帯は静まり返った里山となり、お堂や小学校などにも人の気配はなく、ただそこには不自然な工事プレハブがあるだけ。
人と自然が穏やかに共存していたその場所に、巨大なダムが計画されています。
その場所にぼんやり佇んで思ったこと。この町では未だ高度経済成長の幻想を片手に突っ走っていると。人間にどうかできるとも思えないこの雄大な自然を相手に何をしようというのだろう。少しだけ哀れにも感じて切なくなりました。もうすぐ「この場所」が水に沈みます。

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by nabe_tk | 2007-02-02 00:39