<   2009年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧
道との関係
d0098275_9562633.jpg
鹿沼から例幣使街道を南下、15分くらいのところにある旧奈佐原宿の民家。
by nabe_tk | 2009-01-27 09:59
木を植える意味
d0098275_16224144.jpg
久我に行ったという前回の続きです。

敷地の前には一面、住み主が所有される田畑があります。
その畦の一隅に柿の木が一本。象徴的。

韓国でも見ました。
村の入り口にぽつんと柿の木。

d0098275_1625928.jpg
村人の出入りを見守るように、村人はこの木で村の内外を意識したのかもしれません。

幕府によって街道が整備される江戸期。
長い道のりを歩く旅人も増えました。
それはそれは過酷な行程、日差し、飢え、容赦ないものです。
行き倒れる人も少なくないようでした。

日光杉並木は日差しから旅人を守る庇の役割を担いましたし、
柿の木を方々に植えて、果実で飢えをしのがせたそうです。
今でも旧街道や農村地帯などに行くと、その名残が見られます。

木を植えることにはいろんな意味がありますね。
この柿の木は、「おらんちはあそこんだ」という目印でしょうか。
by nabe_tk | 2009-01-24 16:31
ピン!
d0098275_2314686.jpg
久我に行ってきました。
旧市街から車で約30分。沢をぐんぐん上ります。

目的は築200年という農家。
単純計算で1809年ですから、江戸後期の文化年間。

内部はだいぶ修繕されていますが、
センスよく、最小限に、生活感のある美しい建物でした。

目をひくのは防風林として敷地周辺を回る“もがり”。
もがりに開いた裏口がいい雰囲気。

「いい雰囲気」というのは直感的。
理屈なしの素直な気持ちで、
五感にピン!とくるものですが、
この「五感にピン!」が、
旧市街で主流になりつつあるハウスメーカーの建物にはありませんね。

五感にピン!
そろそろ、昔からある建物をこういう視点で見たいものです。
ノスタルジックでない、違う側面が見えそうです。

***

今日は、佐藤市長が旧山野井本店を見学にいらっしゃいました。
by nabe_tk | 2009-01-21 23:16
長屋
d0098275_23233155.jpg
1年程前に府所本町で撮影した、今はなくなってしまった長屋。

小さな平屋の両脇に、ただ玄関を設けるのではなくて、
わざわざ立派な風破玄関を付けているところが楽しい。

「2世帯住んでるんですよ〜」

っていう誰かへの意思表示?
きっと薄い内壁で仕切られていて決していい住環境とは言えないけれど、
共有の庭も備えていて道にのぞいた緑が通行人に嬉しい。

この敷地に独立住宅を2棟建てて、それぞれ庭をつくっても小さいけれど、
集まって共有すれば大きな庭を楽しめる。
それが町に住むことのいいところ。
by nabe_tk | 2009-01-18 23:30
お客様
d0098275_9523749.jpg
足利工業大学教授の和田先生が旧山野井本店を見学されました。

和田先生は建築構造がご専門。
研究室では足利市の地域活性化にも取り組んでおられ、
現場に出る大切さを教えてくださいます。

旧山野井本店の他に、今宮町の好美館、大井田病院・母屋別棟を見学されました。

***

コメント欄を撤去しました。(いたずらコメント多いんです)
これまでたくさんのコメントを寄せてくださった皆さま、
ありがとうございます。
なお、右のリンク欄からメールをいただくことができます。
ご用件・ご意見・ご感想はメールにてお願いいたします。
by nabe_tk | 2009-01-12 09:58
組子
d0098275_22124253.jpg
大通りに向かって開く開口に組子。

夜、灯りが透かしているととてもキレイだろうと思います。
それが通り沿いにたくさんあったら、
鹿沼で大流行している寂しげな電飾イルミネーションよりも
もっともっと美しくて鹿沼らしい通りができる気もします。
生活の匂い、人のいる気配もしてきて。

次は夜に。
by nabe_tk | 2009-01-06 22:15
時代遅れで懐古主義
d0098275_21325888.jpg
「時代遅れ」

として片付けられてしまいがちな旧市街。
もう少しその内実と魅力を調査してみる必要がありそうです。

「懐古主義」

として遠ざけられがちな町並み調査。
実は地方の自立を考える上で欠かせない作業だとにらんでます。

神奈川大学教授の西和夫先生。
日本建築史の権威でらっしゃいますが、

『建築史に何ができるか - 町並み調査と町づくり』 彰国社

という本を先々月に出版されました。
建築は建てるだけじゃない!
地元と関わりながら一緒になって町を盛り上げる。
文化の底上げにはこれも大切なこと。

そんな先生、鹿沼の調査しっかりねと言ってくださいました。
by nabe_tk | 2009-01-05 21:42
年末は
d0098275_1214976.jpg
あけましておめでとうございます。

年末は、山形蔵王の宿で感動してしまいました。

主にスキー客や樹氷見学客が宿泊する宿。
客室には山形県天童市に本社を構える天童木工のインテリアが使われています。

天童木工は昭和初期に開業した高級木工家具メーカー。
著名なデザイナーである剣持勇や柳宗理などの社外デザイナーを起用し、
当時の日本に、文化的にとても貢献した山形の地場メーカーです。

「地元の優れたメーカーなんだから使って当然じゃない」
と、宿の主人は自慢げです。

地域一体で地域を盛り上げる山形。
とてもいいところです。人も穏やかで優しい。

そして

年越しは鹿沼日吉町にある山王院にて。

暗い杉林を抜けると、旧市街が眼下に広がる境内。
行灯やお焚き上げの炎はいつまで見ていても飽きません。
きっと原始時代からの潜在的本能が蘇るんでしょう。

本年も、旧市街に潜んだ人間の本能的な空間デザインを探していきます。
by nabe_tk | 2009-01-02 12:14