![]() 解体される町家の屋根から、市役所前交差点を見る. なぜこの屋根の上に乗っているかというと、ある日、市の文化課の僕より若い職員が突然事務所に来、 数日後に解体予定だから一緒に行きませんかと声をかけてもらったのだ. #
by NABE_TK
| 2021-02-05 23:32
![]() これも、下材木町交差点の2006年の様子で、南から撮影したものだ. 左手に今はない旧山野井本店、右手にはこれも今はない寿司屋、そしてその奥に下駄屋が見える. #
by NABE_TK
| 2021-01-18 21:58
![]() 2006年から約15年で撮り続けている鹿沼の風景を見直している. やはり、下材木町交差点のこの写真は一番心に残っている風景である. 正面に旧山野井本店が見える、僕はこの風景を多分6歳くらいから知っている. 自分が何者であるか、この写真を通して感じることができる、そういう写真である. #
by NABE_TK
| 2021-01-14 22:26
![]() 昨日、天神町の旧旅館で実測しているその横目で、この立面の一部が解体されていた. この立面写真は2008年に撮影したものである. 中央の看板が張りつけられている部分は昔は林場で材木が立てかけられていた、 そこにベンチが置かれ、いつからかバスの待合いになっている. 右端にパーマの文字が見える.
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by NABE_TK
| 2021-01-13 22:36
![]() ![]() 雪ちらつく中、解体を控えた江戸期創業の旅館を実測する. 昔から知っている建物の解体が多いこの頃、記録だけでも残しておきたい. #
by NABE_TK
| 2021-01-12 22:20
![]() ![]() 坂の上スタジオの寝室から見える景色、庭は先日、脇本さんが少し手を入れてくれたばかり。 表情の硬かった既存の庭を、彼は、解きほぐすように、風が見えるように植栽に少しづつ手を入れている、 すぐには無理だが、隣地の大きなサクラたちと連続するような庭にしていきたいと彼と話している。 庭の先、眼下には旧市街そしてその向こうの上野台地、宇都宮、茨城の山々が見えるな、 大きな移動を控える年末年始、 #
by NABE_TK
| 2020-12-31 12:28
![]() 建築家の仕事は建築を設計することである。建築はそこを使う人のこれからの時間を支えるものである。 建築を設計することは、未来を設計することである。 設計する、つまり設計図面を描くということは、 未来のことだけを描いているのかというとそうでもないようである。 設計図面を描くということは、過去も含んで描いているように思う。 新築であればその建築が建つ場所が経た長い時間、 改修であればそこにある建築と過去の住み手の使い方や思い出のようなもの、 そういう過去、彼らの意思をすくいあげるように未来を描いている。 彼らの意思とは、つまり彼らの、こう生きたい、という思いである。 建築を設計することは、過去の人そしてこれから生きる人の意思を形にすることである。 時間を超えて交錯する彼らの、こう生きたい、という意思を形にすることである。 でも、今の私たちのまちや家を見てみると、そういう、意思、はほとんど感じることができなくなっている。 家が、こう生きたい、という意思から、できていないように見えるのである。 では何でできているように見えるかというと、機能と空間である。(機能はソフトともいうし、空間はハードともいう) 食べる、寝る、勉強する、テレビを観る、スマホを触る、これらはすべて機能である。 健康とか、掃除がしやすいとか、家事動線が単純化されているとか、 メンテナンスフリーであるとか、プライバシーが守られているとか、これらもすべて機能である。 空間はただただその機能を雨風から守っている。 家のバリエーションといえば、その機能と空間の配列の微妙な違いだけである。 住まいには機能と空間があれば十分である、ほとんどの人がそう思っている。 でも、本当にそうか。 機能と空間に加えて意思がなければ、人はただ、その時間を生きているだけになってしまうのではないか。 意思がなければ、人の営みは時間を超えて受け継がれていかない、 この数日、そういうことを考えている。 この、時間を超える意思、について考えると僕は、加藤さんが頭に浮かぶ。 加藤さんは、僕の20上の先輩であり友人でもある建築家である。 加藤さんと初めて会ったのは、10年くらい前、 彼が栃木市で「まちのみかた」というまち歩きイベントを開催したときである。 (僕はゲストスピーカーの一人として参加していた) 参加者各々まちを歩き、興味をもった部分を撮影して 皆に、なぜ興味を持ったのかをプレゼンテーションし合う企画だった。 その後、加藤さんと会うと話題になるのは、 彼がライフワークとして取り組んでいた古い住宅の数々の実測についてだった。 彼の事務所の壁には、どこかの古い建築物を実測した野帳が貼りつけてあって 見ると、フリーハンドの鉛筆で微細に描き込まれた線や寸法に加えて 小屋裏や床下などで付いたのだろうホコリで真っ黒になっている。 彼はその野帳のそこここを指さして、ここはいつ頃の改修の跡だとか、 この部材は他所から持ってきたはずだとか、そういう考察を熱心に教えてくれた。 まちのみかた、そして彼が取り組んだ一連の実測はまさに まちや建築物から、時間を超えた意思を発見する作業である。 声なき過去に目を向け、「みかた」や野帳を通じて彼は、過去の意思たちを発見していたのである。 彼が設計する新しい空間に共存する人懐こさと新しさは きっと過去の意思を引き受けて、現在の私たちに空間を通じて投影してくれるからである。 加藤さんに一度だけ、皮肉を言われたことがある。 カラー3色使いの、僕の実測野帳を見せたときのことである。 (僕は見やすい記録の仕方として線を黒、タテ寸法を赤、ヨコ寸法を緑で描いていた) 実測野帳は黒一色で描かないとね、黒一色でも、きちんと判読できるよう レイアウトしながら描くことも、良い実測の内だよと嫌味っぽく言うのである。 そのときは、見やすい方がいいじゃないかと内心思ったのだが 客観的に記録するように描くのではなく、記録者が主体になって経験するように描け、 そのくらい没頭しないと意思は発見できないという加藤さんの教えだったのではないか、と今思う。 加藤さんは、過去と未来を含んだ建築家を、まさに実践していたと思う。 加藤さんが亡くなったと知ったのは2020年12月20日の朝である。 そのときから、僕は加藤さんのことをずっと考えている。考えているだけではなくて、彼と話をしている。 彼と話すことができるのは、彼の意思を残された僕らが理念として受け取れるからである。 意思は時間を超えて理念として生き続ける、 彼の理念は、機能と空間を超えた、次の社会をつくるヒントをくれると思っている。 機能は作法に、空間は場になるはずである、そういうまだぼんやりとした感覚を、12月27日の彼は教えてくれた。 #
by NABE_TK
| 2020-12-27 23:32
![]() 今年はゆずが豊作です、 家人が隣人にもあげたいというのでおすそ分けしたら 隣人宅に実っていたレモンをその場でもぎってお返しにくださった、 #
by NABE_TK
| 2020-12-19 12:13
![]() カメラを買った、思えばカメラを買うのは久しぶりで、この記事の写真を最後に不能になったNikon D70s以来である。 D70sで撮った写真を振り返ってみると、撮影時、その対象物に自分がどんな気持ちを向けてシャッターを切っていたかを鮮明に思い出すことができる。 写真は、自分の外を強く見て、自分以外の何かについて考えるための重要な手段である。 スケッチや実測もその手段として大切にしているが、写真は、もっと手軽にできる、他者との出会いである。
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by NABE_TK
| 2020-12-13 18:22
![]() 「第31回緑の環境プラン大賞」にて「コミュニティ大賞」を受賞した上野町オープンガーデン「うわのまちつどいのつつじガーデン」計画、 授賞式の様子が下野新聞に掲載されました. 賞状を受け取っているのは施主である有限会社ウィステリアエステートの社長、斎藤さんです. #
by NABE_TK
| 2020-12-02 23:58
![]() 今日はメンバー皆休みで、事務所には僕一人である. 隣室のMADOではコブルの中尾さんが店を開けている、写真は発注したチキンサンドである.(うまい!) 平らげた頃、上野の住まいのクライアント、Sが来る. Sは中高の同級生、今日はまとまった見積り図一式を渡すために来てもらった. まずは珈琲でも飲むかとSをコブルに連れていくと、カウンターにいた一人客とSが顔を見合わせている、 そう、その客もSと高校の同級生(つまり僕とも)で、その偶然に中尾さん含め大笑い、 そのままカウンターでしばし昔話、相変わらず僕は中高の記憶があまりない、同級二人の話に記憶が追い付かない. 僕が設計者だと知った同級客は去り際、自宅外構について相談があるというから週明け現地で会うことになる. #
by NABE_TK
| 2020-11-29 22:12
![]() 「第31回緑の環境プラン大賞」の「コミュニティ大賞」を頂戴した、うわのまちつどいのつつじガーデン、今日はその授賞式でした。 クライアントである有限会社ウィステリアエステートの皆さんと共に参加しました。 (写真クレジット、同社) #
by NABE_TK
| 2020-11-28 00:16
![]() 建築設計室わたなべが地域リサーチ、改修設計を担当している上野町オープンガーデン「うわのまちつどいのつつじガーデン」計画が、 代表取締役である斎藤家が所有する休耕地を、地域の人々とともにつくっていくパブリックガーデンとして改修するものです。
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by NABE_TK
| 2020-10-24 14:32
![]() 海は、どこまでも海というか、全く海というか、海としか言いようがなくて、山とか川とは違う「全く」さがある、 でも山のなかでも富士山には、海と同質の山の「全く」さがあって例外だけど やっぱり海の全くさには勝てない
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by NABE_TK
| 2020-10-06 11:39
![]() 友人である建築家、伊藤孝仁さんに声をかけてもらい1年ぶりの真鶴である。 真鶴には背戸道や道沿いの小さなスケールの家屋、その先にある海がつくる情緒、 その情緒を言葉にした「美の基準」という規範、 そしてその情緒と規範を人の心に深くきざむ「真鶴出版2号店」という逞しい空間がある。
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by NABE_TK
| 2020-10-02 15:31
![]() かえる舎の斎藤くんからの誘いで、母校である鹿沼東高校で、 鹿沼で仕事をして生きることをテーマに話をさせてもらった。 相手は2年生で、これからの進路設計の参考にするそうである。 高校卒業というのは、地方では市外県外への若者流出率が高いタイミングである、 東京の大学へ進学、そのまま都市部で就職、というこれまでの当たり前の進路以外に、 地元地域に参加し、そこで主体的に生きる進路もこれからはもっとあっていいはずである、 それがネガティブな選択ではないことを伝えたかった。 #
by NABE_TK
| 2020-09-17 23:38
![]() 改修設計スタートの実測中、屋外階段からのT字路世界の一瞬が鹿沼の質を説明している、 末広町旧洋品店、事務所から徒歩1分. ここは食堂を中心にした複合空間になる予定である. #
by NABE_TK
| 2020-09-13 16:52
![]() 2019年にオープンしたレストラン、Humming Birdの外構工事がこの初夏に完了して #
by NABE_TK
| 2020-09-09 14:45
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