旧粟野中学校見学会を終えました
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21名の参加者の皆さま、雨降り頻る中でのご参加
ありがとうございました。
風邪などひきませんよう養生ください。

止むを得なくご参加いただけなかった方も多いとの噂、
ここにレポートを記録しておきます。


*概要

「戦後生き残る道は教育にあり」という町当局の理念の下、
終戦後間もない昭和24年に竣工、施工は川上組、現・川上建設(西方町)。
木造2階建(普通教室棟)一部平屋建(特別教室棟)などで成る。
平面は、南教室北廊下型、教室は4間×5間を基本モジュール。
仕上は、基礎は深岩石、外壁は杉下見板、屋根は桟瓦、など。
杉、桧は町有林から供出され、建築委員監理による品質監理が布かれた。


*構造

柱、梁などから成る木造軸組構造。
柱は4寸5分(135mm)を基本とするが、
普通教室棟(2階建)のみ、同柱2本を鋳物ボルトで締め合せた
抱き合せ柱とし、建物短辺方向の剛性を高めるとともに、
瓦屋根の荷重にも考慮している。
(抱き合せ柱の内1本は、2階腰位置で止まる)


*質問など

Q
教室の天井隅に穿たれた穴(150×300mm程度)はなんだろう?
A
換気口。
室内の温かい空気は気流によってそこから天井裏へ。
小屋裏を経由して、妻側の換気ガラリから排気。
(小屋裏調湿などに寄与)

Q
鹿沼市内における木造校舎の存例は?
A
現役では北小、旧粟野第三小は廃校となったが現存。
南摩の梶又小は近年取り壊し。

Q
図書室だけ、竣工当時のままなのに他と雰囲気が異なるね。
A
木部は全て、ベージュのオイルペイントで着色している。
(他室は糠袋磨きのみで木目あらわし)
本を読む場所であるため、
外光をできるだけ多く反射させ室に導き入れる、目に優しい工夫。

Q
教室の窓、開かない部分がある。嵌め殺し?
A
縦回転窓。こうやって開けます(動作)
洒落ていますね。


以上、概略です。

粟野の、谷の風景に浸透調和した、
身体が気持ち良いねと囁く木造校舎、
鹿沼学舎主催でご案内しました。
by NABE_TK | 2012-09-23 23:19
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