長屋の屋根にデザインをみた!
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路地裏の長屋に多く見るこの屋根の葺き方です。
これを菱葺き(ひしぶき)といいますが、文字通り菱形の連続が美しいです。

この葺き方の起源には諸説あり、
戦時中、国により鉄が回収される中で、屋根葺き材に困った人たちが、
一斗缶の底を使ったことが始まりだそうです。(地元大工さん談)
確かに寸法はそのくらいです。

現在はその意匠の良さから使用されるわけですが(あまり見かけませんが)
これは工法的にも大変優れており、和風デザイン図鑑によりますと
鉄板の葺き方で一般的な「一文字葺き」よりも防水性が高く、
さらに少々の手間で防風性の向上も図れるそうです。

優れた機能性と意匠性を併せ持つ菱葺き、見つけてみてください。
ちなみに菱葺きの応用で、亀甲模様になる亀甲葺きもあります。
by nabe_tk | 2008-06-28 08:07
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