下材木町 明治期の宿 取壊し
d0098275_21145863.jpg
今日は下材木町で、明治期の町家の取り壊しがありました。

この建物、戦後はお菓子屋さんの作業場、店舗、住宅として使用されてきましたが、
明治創建当時は宿を営んでいて、2階にはたくさんの独立した部屋があるなど、
その名残を至るところに見ることができます。

鳶の人たちが作業をする中、室内を見学させていただくと、
まだまだ現役の立派なガラス戸など、このまま捨てるにはもったいない
ものがたくさん残っていました。

歪んだガラス、皆さんもおじいちゃんの家に行くと見たことがあると思います。
「結霜ガラス」と言いますが、このガラスを通してみる景色は、
ゆらゆらと日光を掴んで、とても美しいものです。

このままユンボで潰してしまうのは、あまりにも惜しく心が痛むので、
知り合いの喫茶店店主にさっそく連絡。

「とてもいいガラス戸がたくさんあるのだけれど、取りに来ません?」

美しくもロングライフな建具を引き取って、
自身の喫茶店2号店の内部に使ってくれるそうです。

それを見ていた、持ち主の奥さん。
使ってくれるのなら嬉しいです、と涙を流していた。

やっぱり建物って、その人の人生なんだ。

カフェ饗茶庵 http://www.kyochaan.com/
鹿沼から去った建物たちを構成した建具たち、こちらのカフェで現在も活躍中です。
by nabe_tk | 2008-10-18 21:24
<< 下材木町 取り壊し 作業台 市街地の中心地、最後のところ >>