実測
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古い建物を実測し、図面に起していく作業は、
単に歴史的記録としての資料となるだけに留まらず、
何代にもかけて育まれた建築への一つの解を読み取ることでもあり、
それは自分がいざ建築設計の道に進もうとするときの大きな助けになります。

建築の形態に大きく関わる日射の具合、雨対策、土地の条件などは、
その場所、その敷地によって異なるので、
その都度検討を行わなければなりませんが、
過去の大工たちがどのようにそれらを解決してきたのかを測ることは、
古い建物が消えていく今、とても大切な作業であると思います。

これらの系譜とは大きくずれ、
住宅メーカーが供給する「売り方」しか考えない住宅と
「どう住むか」を何代にも培った古い住宅、
どちらが「家」になり得るかは言うまでもありません。
by nabe_tk | 2009-03-01 14:16
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