まち歩きのススメ
こんにちは。
去年の今頃、僕は鹿沼の町を歩き始めました。そして今年の夏も歩いています。
まち歩きの必需品!水、カメラ、メモ、4色ボールペン...。3色じゃダメです、4色じゃなきゃ。地図にいろいろ書き込んでいくんです。変わったところ、変わらないところ、気付いたこと、面白かったところ。
毎日まちは変わります。変わってないようで変わってる。その変化を見つけるは楽しかったり、ときには寂しかったり。
最近は嬉しい知らせがたくさんあります。
前々から鹿沼のいろいろな方に、調査をさせていただける古いお宅はないか、聞いていました。最近になって、調査してもいいよ、との返事をたくさんいただいております。
実際にお宅に上がらせていただいて、お話を伺ったり、簡単に間取りや外観をスケッチしたり、お茶をいただいたり(笑)、そんなことをするためです。2時間程度で終わります。
たった2時間で何ができるのかとお思いの方も多いと思いますが、たくさん収穫があります。それまで分からなかった、まちの歴史や建物のことが、スルスル〜って布がほどけるような感じで分かる瞬間があります。あれが、好きです。
8月は2軒のお宅をお邪魔する予定です。楽しみです。
まち歩きもお宅調査も、やっぱり手と足を動かすのは気持ちがいいです。
家も寄って行ってよ!って方、いらっしゃいましたら、お声をかけていただけると嬉しいです。

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写真|下田町の路地
# by nabe_tk | 2007-07-28 21:39
これからの鹿沼研究にむけて
今日は鹿沼学舎のミーティングに出席してきました。鹿沼学舎は、“地元学”をコンセプトに鹿沼の自然、歴史など勉強会や見学会を企画するNPO法人です。
4月の定期総会では僕に、卒業研究である旧鹿沼宿の町並み調査の成果報告の機会を与えてくださいました。>>>その時の記事
そして今日、その時に参加者から集められた感想アンケートを受け取りました。とてもワクワク。地元の方々はどんな感想をくれたのだろうか。
主は、「今まで身近にありすぎて、古い建物の良さに気付かなかった」というものでした。そう言っていただけると本当に嬉しいです。
この研究を始めたころは、「古いものは大切。残さなきゃダメ。」と思っていて、それに一辺倒になっていました。でも、鹿沼を歩いて、研究して、考えているうちに、「古い建物って古いだけじゃない。現代でも見習うべき良いところがある。」と気付き始めました。
それからは、「残さなきゃダメ」っていう一方的な考え方はしないようにしたし、古いもの消えていく流れも、経済性を考えれば、実に普通なことかもしれません。
ならば、その流れを変えるには、古いものが与えてくれる良さを示せればいい訳だし、それがこれからの研究の責任だと思っています。

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# by nabe_tk | 2007-07-22 22:58
これが本気っていうものだ
旧市街の中に取り残されたように存在しているお店。ここだけ20世紀?と思わずにはいられません。ここは鹿沼屋台夢箒・大坂屋さんです。

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駐車場には取り扱う商品がところ狭しと並んでいて、歩道にまで飛び出す勢い。2階の軒下には鹿沼箒が下げられています。
僕はこのお店が大好きです。と言うより、この商売魂を尊敬します。自分の商品をこんなにも自慢気に、そして誇らし気に商売するお店が、他に思い浮かびません。きっと、このお店のご主人は鹿沼が本当に大好きで、ご自分の商売にも自信を持たれているのだと思います。
最近、この大阪屋さんは道路の拡幅のために、以前お店のあった場所から少し北に移動してお店を続けられています。以前のお店は江戸〜明治に建てられた町家で、移動するにあたって部材の一部を新店にも再利用されています。

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旧店舗の写真は森山眞弓公式Webサイトより転載しました。
http://www.mayumi.gr.jp/

この大阪屋さんの商売根性。商人の町として栄えた鹿沼宿らしいです。
大阪屋さんのような方がいる鹿沼を誇らしく思いました。
# by nabe_tk | 2007-06-22 21:19
ヒューマンスケール
まちのど真ん中を車が走るための広い道路が貫いています。もちろん、道が広くなれば車は走りやすいですね?
でもでも、よーく考えてみると不都合なこともあると思います。僕が一番思うのは、どこもかしこも同じような景色になったことで、自分のいる場所が分からなくなります。「アレレ、この信号?それとも次の信号?」という具合に。
皆さんも経験ありませんか?直線道路で、信号が短い間隔で先に続いていると、自分がいる交差点の信号とその先の信号を間違えること。僕はよくあります。
最近では、町の中が「車のためのデザイン」で溢れていると思います。何かと車が大きな顔をしています。なぜ、歩行者が歩道橋で道を渡らなきゃ行けないのでしょうか。なぜ、歩行者があんなに信号待ちをするのでしょうか。なぜ、歩行者が猛スピードで走る車に怯えなきゃいけないのでしょうか。
もちろん自動車は生活に欠かせないもの。交通機関の少ない地方ではなおさらのことです。しかし、人の歩くという行為は普遍的です。人は歩く。もっと、歩くためのデザインを考えてもいいと思います。

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# by nabe_tk | 2007-06-21 23:24
絵図は飽きない
かぬまにも古い絵図がたくさん残されています。
ワタナベは暇なときに絵図を眺めます。すると、ときどきある発見がある。

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左は現在の写真、右は大正時代の町並みを描いた絵図の一部分です。この2つに写っているのは同じ場所です。左写真のニュー叶屋さんの外観を見てください。とても特徴的ですネ。そして右絵図の叶ヤ支店を見てください。どうですか?似ていませんか?おそらく、建物自体は建て替えられていると考えられますが、道路面の外観の様子は引き継がれています。
次に、叶屋さんの向かって左隣の精美社という建物を見てください。いわゆる、切妻屋根で平入(棟木に対して垂直に入口をとる形式)の町家ですが、現在も大正時代でも同じ建物形式を持っています。こちらのお宅も、建物自体は建て替えられていますが、建物の形式は引き継がれています。
鹿沼は変わってしまった、とよく聞かれますが、注意深く見てみると実は変わっていないところもたくさんあります。
# by nabe_tk | 2007-06-18 08:41
路地のちから
とてもいい天気でした。こんなに空気が澄んで、景色がこんなに遠くまで見える日は久しぶりでした。そんな日はまちを歩くにかぎります。
先日栃木市で、東京大学の都市工学科の教授を務められている、西村先生の公開講義がありました。主題は「路地の可能性(レトロを越えて路地の意味するもの)」というものです。路地には、その雰囲気の魅力だけではなく、もっと都市的に見ても様々な可能性を秘めている、という内容でした。
別の講演で谷村新司さんが言っていましたが、日本人には「グレーゾーン」な独特の感覚があるそうです。欧米人に比べて自分の気持ちをハッキリさせないというか、普通を好むと言うか、白でも黒でもない微妙な位置を好む考え方。日本人にはその感覚が大きく働いているそうです。
路地も「グレーゾーン」なものだと思います。個人的な場所でもなく、まるっきり外の世界でもない。外の世界というと、車がビュンビュン走っていて、車が中心の計画になっていますが(歩道橋で人が遠回りしなければならないとか...)、路地は完全に人間の尺度になっています。
そんなお話に刺激を受けて、鹿沼旧市街の路地散策をしました。鹿沼旧市街には路地がとても多くて、きっと密接なコミュニティが出来ていたんだろうなぁと思います。
道でもなく、個人的な場所でもない。外でもなく内でもない。路地って何だか魅力的です。

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# by nabe_tk | 2007-06-15 20:50
市の花、さつき
本日2度目の更新ですね。こんにちは。
昨日、伯父にさつきをもらいました。鹿沼の「市の花」に指定されている花です。これまでの個人的なイメージでは、さつきはおじさんの盆栽で扱われていて、若者には馴染みがないなぁ、と思っていました。でも昨日このさつきをもらってみて、「お、意外といいぞ」と思いました。
それは大きさ。よく見るさつきはA3サイズくらいの大きさで、なかなか世話が大変そう。でもこのさつきはiPodサイズ。お手軽でカワイイです。鹿沼市茂呂に花木センター(全国的に有名な、さつきを主に扱う園芸施設)がありますが、ここでもこの大きさはなかったんじゃないかな?
もちろん土は鹿沼土。全国どこのホームセンター行っても、園芸に勧められる土が、この鹿沼土です。まさに鹿沼ならではの組み合わせ。

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# by nabe_tk | 2007-06-04 18:33
久しぶりの散策
こんにちは。久しぶりの更新です。
先日、鹿沼文化センターにて「東武日光沿線サミット」なるものに行ってきました。例幣使街道筋であり、現在は東武日光線沿いのまちまちで連携して、経済を活性化していこう、という掛け声のもと、それぞれの地域でのまちづくり実践者が集まり、お話を聞くイベントです。
それぞれのまちの事例紹介は、現況を知る上でとても楽しかったです。でも、この会議主催側が具体的にどう連携して、何をしていきたいかをもっと知りたかったです。(僕の活動にも言えますが・・・)
それと、イベント3時間の内、1時間が政治家の挨拶に割いたのにも驚きました。県知事以外は皆、原稿を棒読みされていました。残念です。

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帰りには、神奈川大学で建築を学び、宿場の水路について研究している友達と一緒に旧市街を歩きました。下の写真は通称“ぶた公園”(末広町)。
# by nabe_tk | 2007-06-04 15:41
最後までつくらない。
こんにちは。今日から世間はゴールデンウィークです。
今日、ワタナベは鹿沼の外れの農村地帯にある親戚の家に行ってきました。と言っても特に用はなく、お茶を飲み、ヨモギ団子をよばれ、世間話をするという、のんび〜りな訪問。ただ、そこでとても嬉しい出会いがありました。
ふと、トイレに行くために通りかかった台所にそれはありました。一見なんの変哲もない食器棚。でもよく見るとなんだか美しい。見れば見るほど引き込まれる。しばらく黙って見入ってしまいました。
なにが美しいって、そのガラスの引き戸。モザイクに凹凸がついていて、中に収納された茶碗やコップ、お皿の色によってガラス自身が何色にも輝いています。食器だけではなく、このガラスの引き戸だけでもなく、両者があって初めて美しい外観を作り出す。生活感とカッコ良さの両立に感動しました。
聞けば、この食器棚は30年前の建築時に大工さんがこの作り付け食器棚をこしらえてくれたんだそうです。30年前の職人センスに尊敬。きっとこの住宅に似合った食器棚をデザインしてくれたんだろうなぁ。
食器が収納されて初めて美しさを放つこのデザインを意図していたのかは分かりません。ただ、人が使わずに見ているだけの方が美しいデザインより、人が使って初めて美しくなれるデザインを生んだこの職人さんに感激です。最近は前者の方が圧倒的に多い気がするなぁ。
最後まで作り込まず、使い主の使い方に最後の仕上げを委ねた食器棚。本当に今日はいい出会いをしました。

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# by nabe_tk | 2007-04-28 22:31
変わらない。
こんにちは。
今日は学校の用が早めに済んだので寄り道をして帰りました。前々から行こうと思っていた古賀志山の麓の農村地帯。日光と宇都宮と鹿沼が交わるところです。
田植えのために水を引いた畑に夕日が反射して、とても美しい光景。その中でおじいさん、おばあさんが一日の片付けをしています。鯉のぼりは風に乗って泳ぎ、古賀志山がそれをおおらかに眺めている。
昔から変わらないこの風景。飾らない自然も人々の生活も美しい。こんな田舎に生まれて良かった。故郷がこんな風景で良かった、としみじみ感じました。

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# by nabe_tk | 2007-04-27 19:01